タングドラムとは?
タングドラムは旋律打楽器または体鳴楽器というジャンルに分類される楽器です
※体鳴楽器とは弦や皮を張らずに楽器自体の振動によって音を出す楽器
最近よく売られている金属製のタングドラムの発祥は、はっきりしていませんがアフリカ発祥の木をくり抜いたスリットドラムが元になっているようです
金属製のタングドラムはハンドパンなどと同じ頃、世に広まっており
ハンドパンはスイスで2000年代に発祥したことからハンドパン同様まだ歴史の新しい楽器です
中が空洞になっている金属製の円盤の表面に切り込みが入っており、その切れ目がタング tongue(舌)の形をしていることからタングドラムと呼ばれています
また「切り込み」のことを英語で「スリット」ということからスリットドラムとも呼ばれています
タングドラムでポップミュージックのような普通の曲を弾くこともできますが、とても癒される独特な音色とサステイン(音の伸び)が長さが特徴的で瞑想やヨガ、ヒーリングミュージック、音楽療法、サウンドセラピーに使われる事も多いです
※木の箱に切れ目を入れた木製のスリットドラム。金属製の物とは音の感じが違って短い音でリズミカルな演奏に向いています
弾き方 鳴らし方
演奏方法は簡単です。タングと呼ばれる切り込み(キー)の先端の方をマレットや指で叩く事で簡単に音がなります
マレットで演奏するときは手の力を抜き手首のスナップを効かせながら軽く叩くことで誰にでも良い音で演奏することができます
指で叩いて演奏する際は少しだけコツがいります
指で叩くときは手の力を抜き指がキーに当たった瞬間にフワッと手首のスナップで指を上に跳ね返すような感じにすると良い音がなります
例えて言うと、熱いものを触った時にパッと指を離すような感じ。または物体が熱いかどうか手で確認する時に指を当てた瞬間に離す様な感じです
マレットで演奏するにしても指で演奏するにしても叩いた際に押さえつけるのではなくポンッと当てて跳ね返す感じで離すと良い音がなります
より詳しいタングドラムの演奏方法、弾き方はコチラの記事をみてください
こんにちわ!リットーミュージックより カリンバ教則本 を執筆しています Makoto Okazaki です 癒される音色の楽器を色々と弾いていてタングドラムの虜になっております! 猫 タングドラム買いました! […]
タングドラムの仕組み
叩く切り込み(キー)の大きさにより音程が変わります
切り込み部が大きい(長い)と低い音が鳴り、小さい(短い)と高い音が鳴ります
サイズ 音数 音階
タングドラムは大きさも様々で小さなサイズの物でだいたい3インチ(7.62cm)から大きなサイズの物で14インチ(35.56cm)くらいの物が有ります
小さな物よりか大きいタングドラムの方が音の伸びは長いです
基本的には小さなサイズのタングドラムは音数(切り込み)が少なく、大きなサイズの物は音数(切り込み)が多いです
また音数(切り込みの数)によって音階(スケール)も変わってきます
メーカーによって様々なものが有りますが基本的には、6音、8音、11音、15音のものが有り音階は次のものが主流となっています
- 6音 ペンタトニックスケール (ドレミソラド)
- 8音 Cメジャースケール (ドレミファソラシド)
- 11音 Cメジャースケール (ソラシ ドレミファソラシド)
- 15音 Cメジャースケール (ミファソラシ ドレミファソラシド レミ)
※Dメジャースケールの物あります。
6音 ペンタトニック
ぺンタトニックスケール 5.5インチ 13.97cm
マイネルのタングドラムはとても音が良いですが少し大きく。手が大きな人がギリギリ手の上に乗せて演奏できるサイズです
コチラの↓とても小さな3インチの物は手の小さな人でも手のひらに乗せ演奏することが可能です
8音
8音の物はCメジャースケールになっているものも多いですが、ペンタトニックやドリアンスケールなど色々なスケールの物が有ります
11音
11音などになってくると大きさも大きくなってきます。音階はCメジャーが代表的です
15音
15音になると30センチくらいにの大きさになり、重みも出てきます。大きな分、音の鳴りも良くなり持続音も長くなります。音色にこだわりたい方はサイズの大きな物が良いです
数字と音の関係
タングドラムのキー(切り込み部)に数字のシールが貼っている物が多いですが
これは音程を表していて数字と音程の関係は次の様になります
数字の下にある点、上にある点の意味は
- 数字の下に点がある場合、低音域の音を表す
- 数字の上に点がある場合、高音域の音を表す
例えば
- 3の下に点がある場合、低音の ミ になります
- 3の数字に点がない場合、中音域の ミ になります
- 3の上に点がある場合は高音域の ミ になります
チューニング
タングドラムは基本的にはチューニングしたりする必要はありません
タングドラムに似た スティールパン や ハンドパン はキーの部分が凹んだりして音がずれる事が有りますが、タングドラムは切り込みの大きさでキーが設定されているためチューニングがズレにくいです
逆に言えばチューニングを変えることはできません
ですが磁石を貼ったりして音程を低くすることは可能です
演奏時の向き
タングドラムを演奏する際、自分に対して音の並びがどの様になるように置けばよいか
これはタングドラムが新しい楽器なだけに決まりのような物はありません
ですがタングドラムに似た楽器である ハンドパン や スティールパン を演奏する際は下側(自分側)に低音 上側に高音がきます
タングドラムで演奏する際もその様に置いて演奏するのが良いでしょう
自分の前にタングドラムを置き、上から見たら次の写真のようになります
15音のタングドラムでは最低音のミが真ん中にあり、その下にミの次の音の最低音のファが来くるように置いて演奏します
音の並び
タングドラムに貼ってある順番を追っていけば低音から最高音まで鳴らしていくことができます
ですが15音も音があると、どの様に音が並んでいるか分かりづらい方もいると思いますので写真を使って詳しく説明してみます
真ん中に最低音のミあり、そこから音程が高くなっていく順番を矢印で書いていきます
大体この様な並びですが写真とは音の配列が真反対の物もあったりしますので、もうすでに持っている方は数字をよくみて鳴らしてみてください
こんにちは 「できる ゼロからはじめる カリンバ超入門 (リットーミュージック) 」を執筆しました Makoto Okazaki です 最近流行りのタングドラム(スリットドラム)動画とかで見るととても音が良いので弾いてみたくなりま[…]