ライブだったり人前で演奏する時に緊張してしまって、うまく演奏できない
ライブや楽器の演奏で無くてもプレゼンや人前に出る時にドキドキして良い結果を残せなくて悩んでいる人も多いのではないかと思います
僕はライブの時によく『緊張しないんですか?』と聞かれます
めっちゃします!何度も人前に出てますが緊張します
極度の緊張屋です
今は緊張とうまく付き合える様になってきたので大丈夫ですが
昔はライブの度に吐き気がしたり過呼吸になりそうになったり寒気がしてきて手が動かない頭の中が真っ白になって曲が飛んでしまってライブがストップする等でかなり苦しみました
なので緊張についての色々な本を読んだりしてどうやったら緊張しなくなるのかを調べました
結果、緊張しなくなるという解決策はなかったのですが最終的に緊張とうまく付き合える様になったのは
禅 の思想を取り入れるという事でした
禅の思想とはどういう事かというと
一言で言うと 執着しない という事です
あるがままを受け入れて結果を求めず改善していくと言う感じです
先ずなぜ緊張するのかを考えてみた時に
僕の場合ライブに来るお客さんはお金を払って見にきてくれているというのは当たり前なのですが
その他にも交通費もかかるし、移動時間もかかるし、その日を自分のライブの為に予定を空けてもらっている
だから、良い演奏をして感動してもらって来てよかったなと思ってもらいたいわけです
なので、ライブの時、『ヨシッ!いい演奏をしよう!』と力みます
これは考えてみると、いい演奏をしないとダメだ、とか演奏をミスってはいけない、とか、もっと深く探ってみると、悪いライブになってはいけないと思っているとも言えるわけです
この考えが自分にプレッシャーを与えて体に力が入り変な方向に向かいます
ポジティブな事を考えている様で同時にネガティブな事も考えてます
このプレッシャーと深層にあるネガティブが僕を緊張させて体を力ませすぎてしまうわけです
なのでココで禅の思想を取り入れます
普段の練習の時は毎回のライブが良いライブになる様に沢山練習をし勉強をしたりして。言って見れば思いっきりいつも良いライブをしようと執着するのですがライブの時はいいライブをしようなど全く考えない様にします
考えないというか、ライブの前は良いライブをしようと毎回、思ってしまうのですが、その時にすかさず、そんな事は考えなくても良い、普段練習を沢山しているのだから大丈夫、ミスがあったとしてもしょうがない。間違えも大丈夫。いい演奏をしようとか何も考えず、ただ弾こう
と言い聞かせます
第一、いい演奏をしようと思ったところでいい演奏ができるわけでは無いし何も求めず心をフラットにして演奏した方が変な力が入らずに演奏ができます
なのでステージに立って心がフラットになるまで待って演奏する様にしています
もう一つ在るが儘を受け入れるというのはどういう事かというと
今回悪いライブになったらどうしようとか、いいライブをしようとか考えるのではなく、今回悪いライブをしてしまったら、なぜ悪いライブになってしまったのかを考えて改善していこうという心構えで結果を受け入れるという事です。逆もまた然りです
そうすれば一回一回のライブで変な風に力まない様になり。変に色々考えてしまってもそう言い聞かせることで、ある程度自分を落ち着かせることができる様になります
そうして緊張に対して余裕というか緊張とうまく付き合える様になると、緊張している時は普段よりもアドレナリンが出ているからなのか集中力が高まっているからなのか時間の流れがすごくゆっくりになり指板がはっきり見えて手も動きやすくなったりします。所謂ゾーンという奴なのでしょうか?よくわかりませんが…
なので緊張というものは自分の体が自分を助ける為にやってくれてる事なのだなと今は思える様になってきました
ただ、悪い緊張というのもありまして
これは何かというと 準備万端では無い時の焦り ですね
例えば僕の場合、うる覚えの曲とか演奏してしまった時に、飛んじゃうかもとか、思ったりして焦ってしまったりします。そんな時はもう悪いルーティーンにドンドンはまって行って心をコントロールできない所まで行って普段できている事をも出来なくなったりしてしまいます。
準備万端では無い事に対する緊張はコントロールするのが難しいのかもしれません
なので緊張してしまう事で苦しんでいる人は、なぜ緊張するのかを考えてみて、緊張を生み出してしまうネガティブな要素に対して本番ではない時に準備万端にして本番では何も求めない様にする。沢山備えたのだから間違えたら間違えたでしかないと思える様にし、準備万端ではない事はやらない。今回の結果は次回に役立てる。という様な心構えで挑んでみてください
そうする事で緊張しても少しずつ心をコントロールできる様になってくると思います