ミュンヘン行きの電車を待つ
出発時刻が近づくと電光掲示板に自分が乗る電車がどこのホームに来るのか掲示されるシステムらしい
僕が乗る電車は22時
しかし、15分前になっても5分前になっても掲示板に掲示されない
当たり前に不安になったので駅員に尋ねると自分達も分からないと言う
いや、それは、おかしいでしょ! とは思ったものの。とりあえず掲示板に掲示されるのを待ちなさいと言われたので待つしかなかった
日本の交通機関の時間に正確な所や遅延する時の対処などに対してホントに有難く思った
22時になっても掲示されない、いつまで待っても電車は来ない
30分過ぎても来ないし掲示されない
もう来ないんじゃないかと思った
また駅員に聞きに行ってみたが、先のやりとりを繰り返すのみ。待ちなさい
ヨーロッパでは普通の事なのかもしれない
もう、あまりにも来ないので駅の中でバスキングをしてやろうかと思った
しかし、いきなり来て発車されては困るのでそれはやめておいたが、この時、アンプなしで直ぐに取り出せて片付けれるギターではない他の楽器や何かでバスキングも出来るようにするべきだと学んだ
結局1時間30分位が過ぎて掲示板に自分の乗る電車が掲示された
やっと来た!
やっと、一安心してそのホームに行ったのだが電車は来ない
また掲示板を確かめると、いきなりホームの番号が変わっている
その電車を待ちわびていたお客さん老若男女問わず走って移動
おちょくっている
しかしコレがヨーロッパスタイルなのかもしれない
なんとか、ミュンヘン行きの夜行列車に乗る
僕は6人ドミトリーの1番上のベッド
電車の車高に三段ベッドを設置しているのだから当然の様に1ベッドの空間はとても狭い
反対側の三段ベッドの1番上には愛想の良い欧米人の青年バックパッカー。下の4段には小学生位の2人の子供を連れた欧米人の家族。とてもピースな空間で安心した
電車が発車しすぐに電気が消える。とても疲れていたのですぐに眠りに落ちた
しかしガタンゴトン、ガタンゴトンの音で目が覚める
時計を見ると30分位しか寝れてない。その後も寝ようとするが寝れない
目を瞑っていたがずっと寝れない
そして、朝になり結局一睡も出来ないままドイツのミュンヘンに到着した
ヨーロッパツアー2カ国目ドイツ
新しい国は一体どんな街なのだろうとワクワクした
早朝すぎて駅のお店も開いていないので街中へ行ってみる事に
しかし、駅を出た所すぐに酔っ払いがそーとーいる。パンクスみたいな格好した酔っ払いが沢山いる
しかも絡まれた
ギターを貸せと言ってくる
僕はNOと言える日本人なので
NOと言う。じゃあ、お前が弾けと言ってくる。いやいや弾くわけないやん!と思いながら無視して街中へ
街中にも酔っ払いが沢山いる
何この国、いくらビールの国だからって朝から酔っ払い多過ぎやろ。しかもその酔っ払い達の周りには割れたビール瓶が沢山
他の酔っ払いも絡んでくる
到着して速攻ミュンヘンが嫌いになってきた
街中も店は開いてないので駅に戻る
何もすることがなくフリーwifiもないのでミュンヘンからベルリン迄の移動時間や料金は幾らぐらいかかるのか調べておこうと思いインフォメーションへ行った
インフォメーションには体格の良いおばちゃんが一人座っている。片言の英語で喋りかけると英語が話せないと言われた
僕もドイツ語は1mmもわからないのでベルリンベルリンと伝えると、何故かブチ切れだした。すごく怒っている!
なんなんだ!この街は!なんて日だ!
意味が分からない!そんなに行き先を言われてムカつくのならこの仕事辞めればいいのにと思ったが何も言えないので呆然としていたらインフォメーションの奥にあるドアの中に消えていく、そして、そこに誰もいなくなった